本当に重要な問いというものは、子供でも定式化できる問いだけである。もっとも素朴な問いだけが本当に重要なのである。問いにはそれに対する答えのない問いもある。答えのない問いというものは柵であって、その柵の向うへは進むことが不可能なのである。別な言い方をすれば、まさに答えのない問いによって人間の可能性は制限されていて、人間存在の境界が描かれているのである。

"存在の耐えられない軽さ"の気に入った言葉