パプリカ&マグノリア レビュー

今日は2作映画を見ました。
■パプリカ
おもしろかった。心理学かじってないとわからんところが多い(小説だと細かく説明してるんだけど)。
見終わったときの脱力感というか、祭が終わったあとのような気分(そのまんまだな)。単純に何も考えず見ても楽しめる。
それでいて深く考え始めると止まらない。底が見えない。
夢では膨大な「物(人形やら家電やらJKやら)」が現れて、それのほとんどが暗示的というか、象徴的というか、とにかく意味を持っている。それを考えながら見ると楽しいかな。といってフルスピードで展開するので考える暇はないんだけど。
よく動くアニメでした('A`)v筒井ファンであり今敏ファンである自分にとってはこんな嬉しい作品はない。あと日本人形怖いね。
マグノリア
ダメ人間のストーリーです。いや、欠点や苦悩のない人間なんていないのか。人類皆ダメ人間、と。
主軸となる登場人物がとにかく多い。死を間近にした老人とその介護人、その妻、セックス教の教祖(トムクルーズ)、クイズ番組で連勝の天才少年、雷に打たれて馬鹿になった元天才少年、クイズ番組の司会者、麻薬中毒の女、あと善良でまじめだけどどこか抜けた警察官。
共通するのはその誰もが重いトラウマや悩みを抱えていること。でもこれって当たり前なんですよね。悩みなんてない、過去の過ちのない人間なんて所詮虚像なんです。みんな辛い過去を抱えて、それを顔に出さずに生きてるんですね。登場人物のどれもが本当に人間臭い。
辛いときに見ると救われます。どんな人でも。だってこれだけの登場人物がいればどれかには共感できる。
でも"アレ"が降ってくるシーンは苦手な人はきついだろうなw